早速作例からいってみよう
レンズの個性を生かすべく、すべて F1.8 ~ F2.8 で撮影してます。
国産ノンライツレンズ
1958年発売。CanonもNikonもライカに追いつけ追い越せとばかりに国産レンジファインダー機に熟成を重ねていた頃の製品です。
M39 ライカスクリューマウントです。
勿論ライカに着けても使えますよ。
Leica 3C + Canon 50mm F1.8 II L
白、黒のデザインがカッコいいですね。
Canon Serenar とかの時代からすると、高級感を少し落として量産型タイプになったみたいな感じ。
安っぽくはないですけどね。
オレンジっぽいコーティングがのってます。アトムレンズの黄変ではないと思う。
絞ると星型です。
本レンズ、友人が名古屋カメラ市で、ボロボロ状態のを投げ売りしてたのを収穫してきた個体です。
無限遠ストッパーのパーツ取り用に買ったらしいんですけど、清掃したら滅茶苦茶綺麗になっちゃって、部品取りできんじゃん、、、て言ってたww
で、リチャード使ってみる?というのでそれなら是非とお借りしました。
ありがたや。
描写の感想
1958年のおじいちゃん。もちろん高性能ではない。
中央ですら解像しているか怪しいですw
中央から外れると途端に像が流れ出し滲む。
そしてボケはグールグル、ざわざわ。
ビネットも凄くある。
でも、それが個性でいいじゃない。
みんな違ってみんないい。
最近ネガフィルムっぽい現像が好きで黄色ぽくしちゃいましたけど、調整前の画みると結構暖色になる傾向があるように感じました。
そして、逆光入れた時のフレアが魅力ですね!
夕方逆光だと虹フレアが結構簡単に出せます。
このレンズの一番の魅力なのかも。
グールグルボケ、虹フレアとかオールドレンズの魅力ですよね。
まとめ
- 1万円だせば割と良い個体も探しやすい。
- 僕も何個か観た事ありますけど曇っている玉が結構多い気がします。
- オールドレンズらしい特徴をすべて持ってます。
- 小さくていい。
- レンジファインダー用なのでミラーレス機とデザインバランスが抜群。
- レンジファインダー用なので当然寄れない。ヘリコイド付きアダプターが欲しい。無いと割とつらい。
凄くボロボロのものなら滅茶苦茶安い時あるんですよね。
僕も一度激安のを買いましたけど、バル切れが激しすぎて結局使い物になりませんでした。
いい具合の曇りのものを見つけて自分で磨くと結構いいと思いますね。
分解難易度はイージーレベルです。
是非是非見つけたら買ってお試しあれ!
α7RIIIですが、このレンズの解像度だと自慢のハイレゾ能力はほぼキャンセルですね。
拡大頂くと解ります。
しかしながら、ダイナミックレンジについては凄いですね!
空のハイライトの微妙な青とかもちゃんと拾って再現してくれます。
シャドーもトーンカーブ弄ってわざと枯れた感じにしてますけど破綻なくトーンが残ってます。
DxO センサーランキングの成績は伊達じゃなかったみたいですね。