4万円で手に入る異次元
人類は、常に今よりもっと優れた性能を求めてきた。
より強く、より遠く、より速くと、、、
そして、標準を超えて秀でるモノは、20世紀の文脈では即ち高価ということを意味した。
時は21世紀。
インターネットというチープ革命を経てから生みだされた工業製品は、ハイスペックでありながら、決して高価ではないという特徴を備えたものが時にある。
本レンズはそうした工業製品のひとつ。
能書きはいい、作例からいこう
絞りは大体F1.1 F1.4 F2 F2.8 ぐらいまでの間で撮ってます。
ボケは綺麗にでる距離がある。にじみ方もいい味。
変な色かぶりのフレアが出る事がある。
撮影距離によってはグルグルボケでる。
こういう溶ける感じはいいですね。
中央は案外パリッとしている。
ハイスピードは伊達じゃない! これで ISO100 1/160sec
これも室内、ISO100 1/200sec
こんなナイトショットも ISO200 1/125sec
距離によってはグルグルボケ。
絞っても中央しか解像しない。
基本真ん中意外はズルズルに流れる。
使いこなしは難しいんだけど、時々こうしていい雰囲気の写真が撮れる。
絞ると大体ビネットが酷くなる不思議特性。
普通、改善するもんだけど、、、
食べたら体が倍ぐらいになりそうですね。
七工匠 7artisans 50mm F1.1
7artisans は中国の新興光学メーカーです。
このメーカーの製品結構気に入ってて、35mm F2 も持っているんです。
本レンズは名古屋で時々開催させるカメラ大バーゲンの時に、焦点工房さんが出店していて、展示処分品としてセールしたものを買いました。
Amazonや輸入サイトからも買えますけど、国内正規品は焦点工房さんが取り扱ってます。
35mm F2 も 50mm F1.1 も結構造りが良い。
値段考えたらよくできている。
本レンズ、Leica Mマウントになります。
勿論、Leicaにも付くけど、M4は構造上ついてもピントが合わないらしい。
ピントをチューニングする必要がある。
SONY α7シリーズのようなミラーレス機で使う分にはそれは関係のない話。
M3に装着の図 ヴューファインダー覗くと画面の一部がガッツリレンズで隠れるw
大口径レンズの宿命ですね。
見た目のマッチングは滅茶苦茶いい。
材質はなにでできているんでしょうか?
安っぽくない素材です。
4万円の品としては上出来ではないでしょうか。
絞りは、羽の多い円絞りですが、もちろんプリセット絞り。
あと、嫌がるひとは嫌がるクリックなしの無段絞りです。
ヘリコイドのヌメ感とか、操作系の感触なかなか良いです!
使ってみると、決して万能ではないです。
スナップとかポートレートなんかは良さそうですけど、風景は全然向いてません。
どういう写真撮る人かによって評価がものすごく分かれるレンズだと思います。
中央の解像力なんて、絞り開放からなかなかのものですけどね。
中央以外はほとんど解像しません。
まとめ
- このスペックのレンズの中では買いやすい値段。
- パープルフリンジ出る。
- ビネットも酷い。
- F5.6ぐらいまで絞ると、くっきり四隅が黒くなる。絞るとビネット改悪する謎特性。
- 絞れば絞るほど四隅が黒くけられる。厳密にはイメージサークル特性を確保しているとは言えないのかも知れない。
- 絞っても中央以外の像面は流れる。周辺部はどの絞りでも殆ど解像しない。
- 樽型の歪がある。
- α7Rシリーズで使うと勿体ないw
- 明るいは正義。
- 中央の解像力は絞り開放からなかなかのもの。
- ボケも撮影距離によっては美しい!
- 撮影距離によってはグルグルボケ。でもそれも味。
- レンジファインダー機のレンズなので寄れない。ヘリコイドアダプターがあると良い!
似たようなのだと、COSINAからNokton 50mm F1.1 が出てます。
まっとうなのが欲しければそちらがいいと思います。
お値段的には10万コースですけど。
僕はこの中華レンズ大好きですねぇ~
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