フラグシップなんて僕には縁がないとおもっていた
フラグシップには憧れまいみたいな反発心がどこかにあった。
スポーツを撮る、報道写真を撮る、そんなプロが選ぶならともかく、この手のカメラを買い支えているのは機材自慢したいジジイだ。
そう思ってた。
画質や、必要十分な性能を持ったカメラはNikonの場合他の機種がちゃんと用意されている。
ここまでの高速シャッターなくとも実際に戦闘機は撮れちゃうし、1600万画素は風景をとるには物足りない。
AF性能だって後発の下位機種の方が優秀だ。
つい最近まで、僕はカメラは費用対効果で選んできた。
考えが変わってきた
そんなカメラ観を持つ僕。
今年は良い出会いがいくつかあって、選ぶカメラが変わってきた。
去年末、今年始には、SONY α7RIII を購入して、ハイレゾマンセー教団に入信。
すっかり現代のハイスペックに魅了されていた。
フィルムカメラに再会
入院中、あめちゃんのブログをたまたま発見。
この記事がなんとも良い感じの写真で心に響きました。
RTさせて頂いたところ、あめちゃんから、カメラのみなみ屋さんの現像が安くて良いよと教えて頂きました。
10年ぐらい前、僕もフィルムカメラにどっぷりはまってました。
でも、現像お金かかるし、スキャンもめんどくさいし、もう撮らないなと思って、ライカとハッセル以外は全部処分してしまった。
でも、この記事がきっかけでたまにはフィルムで撮ってみるかと始めたところ楽しい楽しい。
ここで、高性能、高画質、みたいな価値観が大分ほぐされました。
E-M1初代との出会い
夏になろうというころ、このカメラを手に入れてしまいました。
1600万画素機がこんなにも扱いやすく高画質なのか?!という事を体験してしまいました。
E-M1初代も凄くフィールの良いカメラです。
Nikon F4 と出会った
このカメラとの出会いは決定的だったかも知れないです。
フィルムカメラを再開して、F4が最高の光学ファインダーを備えているという情報を知りました。
欲しい、欲しいと念じていたら手ごろな値段で転がりこんできました。
Nikon F4 のファインダーを覗いたあとに、D810のファインダーを覗くとやっぱり暗いんです、、、いままでそんなこと思ったこともなかったのに。
D810だって相当高級機のはずです。手抜きな訳はないのですが、F4にはかないませんでした。
本当に高品質な光学ファインダーから覗いた景色の美しさに魅せられてしまって、D810を売ったお金で買えそうなD4が気になる存在になってしまいました。
ここでも良縁!極上中古
また、欲しい欲しいとお星さまに願っていると、本当に良縁は転がってくるものです。
シャッター数 8000回の極上ピッカピカのが手ごろな値段で。
しかも、タイミングよくお店の秋のセール期間。
さらに1万円お値引きでお買い上げ。
やっぱり僕はスーパーラッキーマンです。
D810にはなんの不満もなかったです。世代も新しく、いろんなところがD4よりも良くなっているとは思います。
でも、D4のファインダーと、外装の武骨さにすっかり心奪われたので惜しい気持ちを振り払い購入しました。
ファーストインプレ
一言でいうと極上です!
ファインダーから見える景色、ガッチガチのマグネシウムボディー。
D810だって安いカメラではないのに、Nikonは旗艦だけは明らかに差をつけてます。
1600万画素しかないし、ミラーバランサーはついてないからシャッターぶれには弱いでしょう。
JPG撮って出しだってExpeed3時代の色は癖があります。
でもそんなことは些末な事と思わせる気分の良さがありますね。
これは感触を楽しむカメラです!
連射も使う事は僕はあまりないですけど、やっぱいいわNikonってキムタクのモノマネしたくなりますよね。
シュタタタタタタタ
— リチャード🐈🐈🐈 (@mocchipa) 2020年9月21日
やっぱいいわNikon←キムタクの声で#古のCM pic.twitter.com/eP8gijJflM
ファーストショット
まとめ
Twitterのタイムラインを眺めていると、なんだか超ハイスペックとは別のトレンドがカメラ界隈に広がりつつあるように感じます。
手振れ補正もなければAFすらない、しかも値段は中古車並みみたいなライカデジタルを買いました!みたいな話が結構TLに流れてくる。
そして、昨今のフィルムブーム。
CCD機たのしーみたいな声もちらほら。
そうそう、今年はSIGMA fp もヒットしました。
あれも、既存の価値で測ったらなかなか手が出ないカメラですよ。
極めつけはNikon Df フィルムカメラブームでボチボチDfをプッシュする記事は来てたんですけど、ダメ押しは皇室御用達の記事ですよね。
これで人気に火がついて、中古カメラ屋からDf消えましたよね。
ジェットダイスケさんも買ってYouTubeにあげてましたよね。
これ観て、Dfか!?Df、うん、、いいかもって思ったんですよ。
でも、Df前に引っかかったのが、あれD600のボディーにD4のセンサーという造りなんですよね。
ファインダーがD600の物。
これが、どうにも気分が上がらなかったのを思い出しました。
で、D4みたらDfと殆ど同じ値段でしょ?
値段同じなら僕の求める要素が多いD4買うよねってことで選んだD4でした。
いや、Dfだっていいカメラなんですよ、軽いし、デザインもいいし。
今年は、X-T4、Canon R5、R6 SONY α7SIII とカメラの正常進化系のスーパースター軍団がリリースされましたが、同時期に、カメラはフィールで選べみたいなトレンドが発生してきているようにも思います。
日本メーカーはここぼんやりしていると、中国カメラメーカーがそこをさらっていくような気がしますね。
現に、レンズではそのトレンド起きていて、超高性能というよりも、MFで撮るとフレアやビネットがあってオールドレンズのような味わいのものが超安価で沢山出されています。
ボディーの方も、Mマウントとか、M42マウントとかそのあたりのユニバーサルマウントを使ったMFデジカメというのが安価で登場するんじゃないですかね。
手振れ補正なんてない、センサーは型落ちのフルサイズ、背面液晶すらない、ルックスは往年のあのカメラ。
そんなのが日本のカメラの半値ぐらいで登場したら、市場を暴れまわれそうです。
そうなる前に、NikonあたりはZに固執しないで、過去の意匠を汲んだシンプルなレトロカメラを出すべきだと思いますね。
それは写真、カメラ文化にとっても、いま業績不振にあえぐニコンにとっても良い結果をもたらすのではないかと思ってます。
作例増えてます!