一眼レフ用標準単焦点レンズの王様 Carl Zeiss Planar
それまでの日本製の50mmとは全く異なる描写にみんなしびれてCONTAXを買ったという話を、フィルム時代からカメラで遊んでる先輩から聞かされています。
CONTAX Planarの光学系を引き継いで、COSINAから Nikon F 、Canon EF マウントでリメイクされたのが本レンズです。
そして、本レンズは2代目で、電子接点を有しており、Nikonのフロントダイヤルで絞りが変更できます。
Exif情報にも絞り情報やレンズ名が載ります。
昨年購入したニコンD4の美しい光学ファインダーでのこのPlanarをを使用したらすごく美しい景色が見えるのではないだろうかという期待を胸に、昨年末の最後のお買い物として購入しました。
Carl Zeiss Planar はカメオタなら一度は手に入れたいレンズだよね!
外観
金属製のフードが付きます。
作例
F1.4 ~ F2.8 で撮影してます。
Planar らしいアウトフォーカスだね!
距離によっては少しボケが、がちゃっとするね、、、
これもPlanarらしい。ピントがあったところからなだらかにアウトフォーカスして溶けてゆくね!
周辺の解像は悪いよね。
周辺は解像はあまりしないから、風景には向かないよね。
作例追加しました! 2021.1.10
ピント来た時は凄くいいよね!
使用レビュー
まだ、ファーストショット程度の使用しかありませんが、使用レビューです。
ピント精度の問題
このレンズ、レビューによっては解像度が低いという評価がよくされています。
ミラーレス機で使ったときにその実力を感じてからは、それはピントの問題ではないかと考えるようになりました。
マニアのあいだで、CONTAX Planarは、当たり玉、ハズレ玉があると言われてます。
当たり玉はピントの山がはっきり見えて、写りもシャープと聞きます。
ミラーレスでしっかりとピントが来た画をみたら、当たり玉、ハズレ玉などないのかなと今は思っています。
レンズではなく、ボディーのピント精度の問題だと想像します。
一眼レフは精密機械なので、像面と、ファインダー像面にわずかにでもずれがあると、途端にピンボケした写真になります。
Planaはピント面が非常に狭く感じられます。
D4の極上の光学ファインダーであっても正確にピントを合わせるのはやはりそれは難しかったです。
フォーカスエイドを頼らないとジャスピンは困難です。
なので、ソフトな印象の画になるのはピント精度のせいもあります。
α7II で CONTAX Planar を使った作例です。
ピント面は凄くシャープなのがお分かりいただけるかと思います。
同じ光学デザインのZF2も、はまれば同じ感じが出るはずです。
D4だと、この感じが出せずに苦労してます。
フォーカスエイドを使ってでもピントの山を掴む工夫をなんとかしたいです。
色について
RAWで撮って、ネガフィルム風のプリセットを当てていますが、プリセットを充てる前からネガフィルムっぽい色が少し枯れた感じで出力されました。
CONTAX Planar は濃い色が出る印象があったのですが、コーティングの違いなのでしょうか。
今度、もう少し天気のいい屋外で撮影して確かめてみたいと思います。
まとめ
このレンズでよく言われているような特徴は感じました。
開ければ柔らかで、絞るとシャープ。
アウトフォーカスの美しさは魅力です。
ただ、隅々までシャープという描写ではないし、ピント合わせも容易ではありません。
癖玉と言えば癖玉です。
使いやすさでは、Ai Nikkor 50mm F1.2 に譲ります。
こちらはF1.2でもピントの山がつかみやすく絞ると割とシャープに解像するので失敗写真の出力は少ないです。
まだ、一日しか持ち出していないので、結論は急ぎません。
魅力あるレンズだと思うので、D4+Planarの組み合わせでこれから能力が引き出せるように使いこなしてゆきたいと思います。
Nikon機でPlanarがネイティブで楽しめるのは凄くいいですね。
Carl Zeiss PLANAR T*1.4/50mm ブラック ZF.2 (ニコンCPU内蔵マウント対応)PLANART1.4/50BKZF2
- 発売日: 2010/01/20
- メディア: エレクトロニクス