偽物と言われてますが
言わずもがなのこれのコピー。
最初期のロットは、戦後にドイツからContaxやCarl Zeiss の工場機械と技術者を接収して作らせた、本物作による偽物。
それは偽物というよりは、銘板違いのほぼ本物と言って差し支えなかったらしい。
昔韓国とかで売っていた、本物の元熟練工が作る偽物のNikeみたいなそんな感じですかね。
本機は、78年製とKiev最後期の物。
共産圏の一生懸命作っても、いい加減に作っても貰える給料は一緒という文化の表れなのか、この頃になるともはや本物のクオリティーは維持されてない。
巻き上げはゴリゴリ、グギグキと言うし、シャッターフィールもガッショーンと、シルキーとは程遠い感じですが、それがまた個性的でいいですね。
Contaxはライカに対抗するために、縦ばしり高速シャッターを搭載してます。
機構に無理があるのかリボンが切れるという持病を抱えてますが、そんな悪いところも完全コピーしてくれています。
探せば1万そこそこでレンズ付きで購入できる。
Contax II なら恐る恐る使うかもですが、これは雑にハードに扱えます。
でも、値段からしたら絶対お値段以上の満足度です。
なんせそんな値段で本格的なレンジファインダー機が楽しめるんですから。
入手経緯
友達に格安でスピーカーを売ったら、使ってないからあげると頂きました。
無料で頂けるのはありがたや!
頂いてから2ヵ月程放置状態でしたがこの度フィルム通してみました。
Kiev 4am 外観
元ネタが元だけに、めちゃくちゃかっこいいですね。
市場価格はそこまで高くないですけど、お値段以上ですよこれは。
コピーと侮れない Jupiter-8
Jupiter-8 有名な Sonnar のコピーです。
これの描写が本当に侮れないです。
勿論、ソ連玉につきもの、逆光時の盛大なフレアはあるんですけど、シャープと色合いは独特で美しいです。
本物のSonnarは使ったこと無いですけど、おそらく全然負けてないんじゃないですかね?
フィルムは Kodak GOLD 200
さて、どんな具合でしょうか?
Kiev 4am + Jupiter-8 作例
それでは撮影結果いってみます。
F2.8 か F4 ぐらいの絞りで撮ってます。
メカトラブルがあって、修理の為にいったんフィルム巻き戻して撮ったので、一部二重露光になりました。
撮影結果
撮影結果は光線漏れもなく見事合格でした!
もう一台のKiev 4m はどこから漏れているのかどうやっても突き止められない謎の光線漏れがありましたので、、、
ところが、、、
距離計とレンジファインダーのピントが異なることに途中で気づきました。
要はピンずれ、、、
友達に直し方をレクチャーしてもらい組みなおして戻すとき。
パキッ、、、
割れました、、、これは泣いた。
事故当日の日記
でも、友達が、涙をお拭きと予備のガラスくれました。
なにからなにまでありがたや。
これで完璧と、気分上々でシャッター切っていたら、、、またピントずれている、、、
どうやらレンジファインダーの油が古くなって粘っているみたい。
お手上げだ!!!とこぼしたら、友達が直してやると引き取ってくれました。
そんなわけで入院中です。
ドックから帰還したら、再度フィルム通して遊んでみようと思います。