レンジファインダーのレガシィを継ぐもの
前々から、FUJIFILMは色がいいと聞くので興味がありました。
いつかは手に入れたいと思いつつも、年式やスペックの割には高価だよねと二の足踏んでました。
ある日カメラ屋さんの話にしびれ衝動的にX-Pro1を買いました。
最初はうまく使いこなせなかったけど使い方のコツを覚えるとその楽しさに引き込まれました。
触っているうちにX-Pro1の不満箇所も感じるようになり、年末に勢いでX-Pro2を手に入れてしまいました!
X-Pro1はレンジファインダー機のオマージュだと言う話を前回書きました。
後継であるX-Pro2はこの流れを引き継ぎ、より反応良く、そしてよりフィルムを意識した画作りなど、正常進化を遂げています。
X-Pro2ファーストインプレッション
早速使った感想を書いてゆきます。
高級感マシマシの外装
外観、の質感はX-Pro1比でさらにぐっと上がった印象です。塗装の風合いとかがより高級感あります。
マグネシウムボディの硬質感も高まってます。
ジョイスティックが使いやすいですね!
ISOダイヤルの独立は大歓迎
操作系の進化で良かったなと思うのは、ISOダイヤルですね。
これが、物理ダイヤルで設置されたのは凄く使いやすいです。
デザインもフィルムカメラを意識していてオシャレ。
AFはFUJINONを持っていないので評価棚上げ
多分この機種の一番うれしい能力アップはAF性能なんでしょうけど、僕は七工匠 7artisans 35mm F1.2 のMFレンズしか持っていないので、ここが評価できません。
クラッシッククロームの色が良い
画作りはよりフィルムライクになった気がします。
クラッシッククロームというフィルムシュミレーションが加わりました。
このモードの撮って出しが良くて気に入って使ってます。
設定に加わったグレインエフェクト
グレインエフェクトとはフィルムの粒子感を再現するエフェクトです。
拡大すると、フィルムの粒子が再現されている。
買い換えて一番良かった点のレスポンス向上
最もうれしいのは、レスポンス向上ですね!
X-Pro1はスイッチONして、2、3秒待たないと撮影できないです。
撮りたい瞬間があって、カメラを構えてシャッターを押してもシャッター切れないことが何度もあって、結構イライラします。
スナップするぞみたいな時は常にシャッターボタンを半押し連打しながらいつでもシャッター切れるようにしておく必要があります。
X-Pro2はその点、スイッチONで構えてすぐシャッター切れるのでストレスが無いです。
美しくなったファインダー
EVFの解像度やフレッシュレートが上がったため、X-Pro1よりも自然にEVFが使えます。
X-Pro1は流石に古さを感じるEVFで、ちょっとフルとモタモタしたり、像も荒いです。
X-Pro2は最新のものと比べれば見劣りしますが十分です。
OVFについては美しくなりました。ブライトフレームも明るくなったと思います。
X-Pro2作例
全てjpg撮って出しです。
このカメラはRAWで撮って現像というのが似合わないようになんとなく感じてます。
電球照明下で黄ばまないのがFUJIFILMのAWBの良いところですよね。
こういう制御は本当に素晴らしい!NikonとかSONYとかOLYMPUSは見習ってほしい。
X-Pro2にしてから、レンブラントライトみたいに、被写体だけに光があたるようなカットが増えた気がします。
同じレンズで撮っても、X-Pro1ではそうならなかった。
空の色が、ブルーにグリーン混ぜたような色でめちゃくちゃ好みです。
こういう空の表現いいですね!
撮影の設定
- フィルムシュミレーション クラッシッククローム
- ダイナミックレンジ DR200
- グレインエフェクト 強
- WB Auto R-3 B+3 ← 青みどりがかった色が好きなので。
- ハイライトトーン -2
- シャドウトーン -2
- カラー +2
- シャープネス -3
- ノイズリダクション 03
- 長秒ノイズ低減 OFF
- ISO感度 400固定
まとめ
先日、D4にPlanarを付けて撮りましたけど、一眼レフってやっぱりピントの山が見えてしまうので気になるんですよね。
F5.6とかF8まで絞っているので、ピントはあっているはずなんですけど、目に飛び込んでくる映像はF1.4の画なので。
ミラーレス機というのは血統としては一眼レフの延長にあると思うのですね。
より撮影結果に近いプレビューを返すという設計思想。
対して、レンジファインダーのファインダー像は撮影結果と結びつかない、肉眼で観たままのプレビューです。
自分がセットした絞りや距離目測を信じて(あるいはAFを信じて)瞬間を切り取るのに没頭することに適しているのがレンジファインダーの利点。
X-Proシリーズはライカに代表されるレンジファインダーの利点と、ミラーレスの利点をいいとこどりできるところに良さがあると思うのです。
AFのフジノンは素晴らしいと聞きます←使ったことはないですけど
ですが、X-Proシリーズをより楽しむために、MFのフジノンも出して欲しいとFUJIFILMさんには要望したいです。
一つ、僕のX-Pro2不具合ぽい症状があるんです。
ON-OFF を繰り返すとたまにONしたときフリーズして立ち上がりに15秒ぐらいかかることあります。
X-Pro1は第一世代で、ポンコツなのも大目にみてましたが、劇的に改善したと言われる第二世代でもこういうのあるんだと驚きです。
SONYのポンコツぶりもなかなかですけど、FUJIFILMも負けてないなという印象が残りました。
まだファームウェア確認してないですけど、今度見てみたいです。
改善されているといいな。
あと、X-Pro3の価格が普通にフルサイズミラーレス機の中古が買える値段して、ちょっと躊躇してしまいましたが、巷にあふれる クラッシックネガ の作例がめちゃくちゃ良くて、やっぱり無理してX-Pro3にすればよかったかしらみたいな気持ちがあります。
もう5万円ぐらい安くしてほしいよと思いますけどね、、、
X-Pro3って別段高性能なわけではないですからね。
性能を言えばNikon D500の方が絶対いいですし、圧倒的に安いですからね。
X-Pro3は性能は追求せずに質感やフィーリングを上げているカメラです。
今後の値下がりに期待ですね。
とりあえず、今のX-Pro2を楽しみたいと思います。